【2025情報Ⅰ】第1問-問2 徹底解説

問2 次の文章を読み、空欄[ウ][カ]に当てはまる数字をマークせよ。

 図1に示した部品は、棒状の7個のLEDを使って数字や一部のアルファベットを表示するものである。この部品を7セグメントLEDと呼び、例えば数字の0~9は図2のようにLEDを点灯させて表示することができる。

 7セグメントLEDにおける、を点灯させる組み合わせは、すべてのLEDが消灯している状態を含めて全部で[ウ][エ][オ]通りである。

 図1に示した部品は、アルファベットとして図3に示す13種類を表示できる。

 これらの大文字8種類、小文字5種類のアルファベットに加え、数字10種類を用いて、ある製品のエラーコードを表示する。図4のように、1桁目を大文字のアルファベット、2桁目を小文字のアルファベット、3桁目以降の桁については数字のみを用いる場合、図1の7セグメントLEDの部品が全部で少なくとも[カ]個あれば5,000種類のエラーコードを表示することができる。

正解:[ウ]=1, [エ]=2, [オ]=8

この問題は、7個のLED()の点灯パターンの総数を求める問題です。

まず、各LEDの状態を考えます。それぞれのLEDには「点灯する」か「消灯する」かの2通りの状態があります。

  • LED → 2通り
  • LED → 2通り
  • LED → 2通り
  • ・・・
  • LED → 2通り

組み合わせの総数を計算しましょう。

  • 7個のLEDが
  • それぞれ独立して2通りの状態を持つ

ので、全体の組み合わせの数は、それぞれの通り数をすべて掛け合わせることで求められます。

計算式は次のようになります。

2×2×2×2×2×2×2×2=2⁷ = 128

したがって、すべてのLEDが消えている状態を含め、全部で 128 通りの組み合わせがあります。

正解:[カ]=5

この問題は、指定されたルールで5,000種類以上のエラーコードを表示するために、最低何桁の7セグメントLEDが必要かを求める問題です。

まず、エラーコードのルールを確認しましょう。

  • 1桁目
    大文字アルファベット → 8種類 (A, E, F, H, J, L, P, U)
  • 2桁目
    小文字アルファベット → 5種類 (b, c, d, n, y)
  • 3桁目以降
    数字 → 10種類 (0〜9)

桁数ごとに何通りのコードが作れるか計算します。

エラーコードの総桁数をnとします。 作れるコードの総数は、以下の式で計算できます。

(1桁目の種類)×(2桁目の種類)×(3桁目以降の種類の数)
8×5×10⁽ⁿ⁻²⁾

この総数が 5,000以上 になる最小のnを探します。

8×5×10⁽ⁿ⁻²⁾>=5000

を計算すると、少なくとも 5桁 あれば5,000種類のエラーコードを表示できるとわかります。

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